たった一音の「ド」で決まる、正しい確定点が導き出す音楽表現の意図
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イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
ヴァイオリンの練習や演奏で、このような悩みにぶつかることはありませんか?
「速く弾けても、思うような音色が出せない」
「説得力のある表現ができない」
上達の目の前に立ちはだかる壁を越えるには、懸命に練習する前に、
まず知るべき真実があります。
それは、ヴァイオリンには普遍的な「物理法則」があるということ 。
「音程は勘と経験」これまでそう教わってきた方も多いかもしれません。
しかし、実はこの「物理法則」 により、ヴァイオリンの音程はきちんと
これまでとほんの少し視点を変えるだけで、ヴァイオリンという楽器が持つ
これまでの弾き続ける練習が、上達の可能性を阻止しているとしたら。
ヴァイオリンの真実を知れば、過度な練習を課さずとも、音色が劇的に変化し、
音楽表現の選択肢が増えることで、意図した演奏もできるようになります。
そのヒントがここにあります。
世界的奏者が今も欠かさない「基礎の追求」
ある世界的奏者が、海外の音大におけるマスタークラスの指導後、自身の練習を
行う風景がドキュメンタリー番組として放送されたことがありました。そこでは、
基礎練習をゆっくりと丁寧に、 一音いちおん確認することから始めていました。
そう驚かれるかもしれません。
ヴァイオリンにおける基礎、それは楽器を最も美しく鳴らすための
「物理法則の探求」の時間なのです。
これまで数多くの歴史的巨匠の教えから学び、 30年以上の指導経験を通して
痛感すること。それは、ヴァイオリンの真実を知らずに「只管弾く」だけでは
ヴァイオリンの真実とは、例えば「ド」の音 にも2種類の選択肢があるということ。
それを知っているかどうかで、あなたの音楽表現に驚くほどの差が生まれるのです。
2種類の「ド」が音楽表現を確定させる
ということで、誰もが知る基礎練習のエチュードとして、カイザー第1番冒頭の譜例
をもとに、この普遍的な「物理法則」を具体的に見てみましょう。
(この法則は、ヴァイオリニストが生涯をかけて追求するバッハ/無伴奏などの演奏
ヴァイオリンの物理法則において、この「ド」の音程は決して一つではありません。
一般的には、少なくとも2種類の「響きの確定点」が存在します。
ヴァイオリンには4本の弦があり、低い方から順に
G線(ソ)
D線(レ)
A線(ラ)
E線(ミ)に調弦します。
これらの弦は、隣り合う弦が完全5度の音程関係になっています。
完全5度とは、ドとソ、レとラのような、協和音程の中でも
この完全5度の響きの確定は、ヴァイオリンの物理法則の一つである「差音」という
現象によって、客観的に証明できるものです。
関連記事:『ヴァイオリンの正しい調弦方法(バイオリンの正しいチューニング)』
この状態で 開放弦のGに調和する「ド」の音程よりも
(次の開放弦のEに調和する「ド」と同じ音域にするために
開放弦のGの音を1オクターブ上げた音との調和で見ています)
G線に調和する「ド」とE線に調和する「ド」。
この微細な違いが、音楽表現を決定づけます。
ところが、音程を「なんとなく」取っていると、無意識にこの2種類の音程の
中間点――つまり最も響かない場所――を選んでしまっていることが多いのです。
この2種類の「ド」の音程は、どちらが正しいというわけではありません。
重要なのは、そのフレーズにおいて、どのような音楽表現をしたいか
という点です。
この2種類の「確定点」の選択原理こそ、すべての楽曲に適用される真髄です。
これを、先のカイザーの譜例を用いて確認しましょう。
高い「ド」(E線と調和)を選んだ場合
その音程は第一小節の前半のEの音との調和を強く感じさせ、
その拍の時点での安定性と完結性を明確に認識させます。
低い「ド」(G線と調和)を選んだ場合
第一小節の後半のGの音との調和が認識され、さらには続く
第二小節にもあるGの音との調和も認識され、
フレーズをそれ以降に進めるための推進力を生み出します。
つまり、この場合の「ド」の音程の選択は、単に音程が合っているかどうかではなく
音楽表現として選択され、その意図を明確に示すことにつながるのです。
もし、このことを知らずに演奏してしまうと、響きが確定しない「中途半端なド」
ヴァイオリンの音程の真髄とは、物理法則を利用して、音楽の表現意図を明確に
前述した響きの「確定点」。それを定める際、「微調整」という一般的な認識とは
決定的に異なります。
決して「任意の音程となるように微調整する」ことではありません。
ヴァイオリンの音程とは、響きの物理法則によって確定された音程のなかから、
音楽的意図に応じて「何れを選択するか」という、極めて論理的かつ技術的な
プロセスにほかなりません。
この「確定された音程からの選択」という原則は、既述の「ド」の音以外にも、
例えば、「シ」の音では5種類の確定された音程が存在し、そのうちのどの音程を
選ぶかによって、その曲の表現の意図が完全に決まります。
関連記事:『メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調冒頭で外せない
さらに、 音程の「選択」を学ぶことは、開放弦と同じ名前の音を開放弦とは異なる
音程で弾かなければならない場面で必須の知識となります。
開放弦との共鳴を頼りにする指導では対応しきれない奥深さのあるヴァイオリン。
その厳格さは一般的な指導の常識すら覆すほどです。
関連記事:『ヴァイオリンのテンプレート――あなたの演奏が変わる瞬間』
正しい音程を探究する利点は、正確な音を取れるようにするだけではありません。
響きを求める過程で、運指(左指)と運弓(右手)の技術も自ずと向上させる
音程を探究する訓練こそが、ヴァイオリンの演奏技術の根幹を成すものなのです。
では、なぜ、これほどまでに演奏と表現を決定づける「響きの確定点」の技術が、
現代の指導現場から消えてしまったのでしょうか。
誰が悪い、という話ではありません。それは、時代の変化の中で起きた構造的な問題
であり、その真実を知ることが、真の上達への第一歩となります。
ヴァイオリンの「真実」が失われた3つの構造
「伝承」を阻む情報革命の波
“響き”による音程の取り方は、その場で直接聴かなければ絶対に伝わらない
ものです。あれほど録音技術にこだわったカラヤンでさえ、実演の響きを完全には
収録できませんでした。インターネットや録音技術の普及は、表面的な情報を増やし
ましたが、「直接聴く」ことだけが唯一の伝達手段である真髄の技術を、逆に指導の
現場から遠ざけてしまいました。
教育現場の効率化による「時間の喪失」
音楽大学の増加に伴い、ヴァイオリンを学ぶ人が急増すると、指導者は楽器から出る
微細な響きを共に聴き分ける、時間のかかる「伝承」のプロセスを維持できなくなり
ました。指導の効率化が求められる中で、最も時間と集中力を要するこの技術は、
次第に影を潜めていきました。
指導者の側で起きた「知識の断絶」
そして今、多くの指導者自身が、巨匠たちが体得していた「響きを聴き分ける音程の
取り方を知らない」という深刻な事態が起きています。その結果、「開放弦との共鳴
は聴き、それ以外はチューナーで」といった、ヴァイオリン本来の奏法とはかけ離れ
演奏が満たされないという、あなたのその悩み。
それは、才能不足でも、努力不足でもありません。
これまで、ヴァイオリンという楽器が持つ「物理法則に基づく響きの真実」を
知る機会が、たまたま無かっただけなのです。
しかし、今、ほとんどの人が知らない「宝」を発見する入り口に立っています。
この技術により、「響きが物足りない状態」から「感動に満ちた演奏」の日々へ
一気に方向転換させることができます。
習得の先にある3つの変化
この「響きの物理法則」を学び始めた生徒たちに共通して起きる、
劇的な変化があります。
1.演奏のポテンシャルの最大化
ヴァイオリンの物理的な確定点で音程を取るため、チューナーやピアノに頼る演奏
では得られない、楽器が最も美しく朗々と響く状態が日常化します。
2.音楽表現の明確な確定
音程を選択する意図を持つことで、聴衆に対し「何を伝えたいか」が明確になり、
表現力が飛躍的に向上します。
3.上達速度の劇的向上
正しい響きを追求することは、弓の圧力、速度、角度、左手の精度のすべてを自ずと
このような変化は、現代の効率化された教育現場では失われつつある
「本物の技術の継承」に基づくレッスンであればこそ得られる成果です。
その証拠に、私の教室には、趣味でヴァイオリンを学ぶ方はもちろん、
音大生やプロの演奏者、指導者(ヴァイオリンの先生)までもが、さらなる上達を
求めてレッスンを受けに来ています。彼らが求めているのは、まさにこの
「物理法則に基づく、本質的な奏法」だからにほかなりません。
才能と可能性を浪費しないでください。
正しい音程の真髄がどのようなものか、そしてそれを学ぶことで、演奏が
どれほど劇的に変わるか、ぜひ体感してください。
「私の出したかった音は、これだったんだ」
そう思える瞬間が、あなたを待っています。
関連記事
この記事でお伝えした「響きの確定点」の物理法則、弦長330mmの調整、
弦の寿命判断、そして運弓・ビブラート・ポジション移動など、
300年の伝統的奏法による包括的な基礎技術の全容について、詳しくは
ヴァイオリン基礎技術完全ガイドをご覧ください。
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カテゴリ: 究極のヴァイオリン奏法
