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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
電車の中で出会った、礼儀正しい学生たち
かつて、私はポケットボード(1990年代後半のiモード登場前の携帯電話と
ケーブルで接続し、キーボードと画面でメールを打ち、一通¥10でメールが
送受信できた、持ち運び可能な小さな専用端末)で、電車の中でメールを打って
いました。
すると、持ち運べる小型端末としては当時は珍しいこともあり、学生のグループが
近づいてきて、非常に丁寧に「それは何ですか?」と尋ねてきたのです。
ところがその何気ない仕草や問いかけが、礼儀正しく、落ち着いていて、同年代の
若者たちとは何か違うと感じました。そして私と同じ駅で降り、同じ方向に向かった
先で、新設された、ある調理師専門学校の校舎に入っていきました。
それから幾星霜。
ある経済番組で、その学校の特集を見たのです。
「大根の桂剥き」vs「100種類の料理」
その番組で、その調理師専門学校の教育方針に深く感銘を受けました。
入学してまず徹底的に「大根の桂剥き」をやらせる。桂剥きにした大根を新聞に当て
すべての文字が濃淡なく明瞭に読めなければやり直し。ひたすら大根を剥く。
それから座学を経て、興味を持った分野へ進む。
すると就職の面接では「包丁使いには自信があります」「あとは揚げ物が得意です」
などと答え、現場でも即戦力として高く評価され、就職率が高い。
一方、番組では他の調理師専門学校についても紹介されていました。
そこでは和洋中100種類の料理が作れると謳うものの、専門学校を出たばかりの
学生が作るそれらは、ただ「作り通しただけ」のもので、現場では使い物にならず、
就職率も低いとのことでした。
この瞬間、私は思いました。
ヴァイオリンの世界も、まったく同じではないか…と。
基礎を徹底的に身につけた人は、その先のあらゆることに対応できる。逆に言えば、
基礎がしっかりしていないと、どれだけ多くの曲を弾いても、本当の意味での上達は
難しいのではないか。
「発表会までにこの曲を仕上げたい」
その気持ち、よく分かります。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
一音いちおんが正しい音程で、美しい音で、豊かに響いていますか?
もし「うーん…」と考え込んでしまうなら。
それは、基礎をもう一度見直す良い機会かもしれません。
もしかすると、あなたは知らず知らずのうちに
「和洋中100種類の料理」を作ろうとしているだけなのかもしれません。
ヴァイオリンにおける「大根の桂剥き」とは
大根の桂剥きで、剥いた大根を新聞紙に当てて、均等にむらなく明瞭に文字が読める
ようになる。それほど均一に、薄く、美しく剥ける。
では、ヴァイオリンにおける「大根の桂剥き」とは何でしょうか?
それは、どのような音形においても、正しい音程で美しい音が豊かに響くことです。
どの部分のスケールでも、アルペジオでも、跳躍でも、重音でも。
どの音形の並びでも、一音いちおんがすべて正確な音程で、美しく、豊かに響く。
これができて初めて、曲は本当の意味で「弾けた」と言えるのです。
発表会で起きる、驚きの瞬間
私の教室には、趣味の方に加えて、音大生、プロ奏者、ヴァイオリンの先生方も
通っています。
発表会に初めて参加される先生方は、「岩本先生の生徒さん達はどんな風に弾くの
かな?」と楽しみにされています。
そして演奏が始まると、多くの方が驚かれます。理由を伺うと、こう仰います。
「一般的な教室では、初心者は初歩の曲を、中級者は中級の曲を、上級者は上級の
曲を、どうにか弾き通すだけです。でも岩本先生の生徒さん達は、初心者が初歩の曲
を、中級者が中級の曲を、上級者が上級の曲を、それぞれ信じられないほど丁寧で、
正確な音程で、美しく響かせて弾かれる。その違いに驚いてしまって…」
これが、ヴァイオリンにおける「大根の桂剥き」を徹底した結果です。
今、音楽界で起きていること
『発表会のピアノ伴奏でわかる本当に上達するヴァイオリン教室の選び方』でも
書いたように、私は毎年、発表会の会場のピアノ調律を、一般社団法人日本ピアノ
調律師協会の委員長も務められた方にお願いしています。
その響きに関する感性の鋭さと調整の見事さから「音の魔術師」とも称される
方です。そして、そのようなお立場から、ピアノに留まらず、ヴァイオリンを含む
その方が、私の教室の発表会で生徒さん方の演奏を聴かれ、「生徒さん方が
正しい音程の美しい音を、信じられないほど豊かな響きで奏でられている」と
高く評価してくださり、毎年、調律を引き受けてくださっています。
そのような方が、ある時ふと、こう仰られたのです。
「ピアノにせよヴァイオリンにせよ、まともな先生に限って教室をお辞めになる」
私は、この言葉の重みをかみしめていました。
そうしたなか、日本音楽コンクールのヴァイオリン部門の本選について、ネット上で
このような素人さんの批評を目にしました。それは、優勝した子の演奏には音楽性は
感じたが、しばしば音程が悪く、一位無しの二位でも良かったのではないか?
というものです。
かつては、音楽関係者の間で「1位の子よりも2位の子のほうが…」という程度の
議論だったものが、今では素人の耳にも音程のひどさが分かるレベルになっている。
「大根の桂剥き」を疎かにして、「和洋中100種類」ばかり追いかけているから
ではないでしょうか。
「音程だけ」ではない、その先にあるもの
時々、こういう方がいらっしゃいます。
「岩本先生にはヴァイオリンの音程の取り方だけ習いたい」
お気持ちは分かります。
でも実は、それは根本的な誤解なのです。なぜなら、音程という基礎なくして、
音楽表現は存在しないからです。
例えば、プロ奏者の生徒さんがハイドンのピアノトリオのなかでも有名な
25番(39番)と27番(43番)をレッスンの課題で持ってきた時、私は
その両方のヴァイオリンパートの注意点と微妙な違いを指導しました。
例えば、ある生徒さんがブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番を初めてオーケストラ
伴奏で演奏する際には、第二楽章でのオーケストラとの掛け合いでリズム上
注意すべき点を指導しました。
すると、生徒さん方は「音程を直すだけではないのですね…」と驚かれます。
違うのです。音程という基礎の認識が完璧であるからこそ、各作品における
音楽表現の深い部分が見えてくるのです。
大根の桂剥きを極めた料理人なら、本当のチンジャオロース、すなわち
ジューシーでありながら具材を箸で持ち上げるとハラハラとほぐれるほどで、
それでいて盛られた皿を傾けてもソースが一滴も流れ出さない、そうした料理が
作れるのと同じです。
基礎を徹底すればこその応用であり、基礎を徹底すればするほどその先の
『革命的ヴァイオリン入門教本』編集での経験
『99%が知らないヴァイオリン上達の秘訣と『革命的ヴァイオリン入門教本』の
真実』の記事で詳しく書きましたが、あの教本の編集時、出版社の編集長から
興味深い依頼がありました。
「すべてのヴァイオリンの弦のレビューを書いてほしい」
「ハイフェッツとオイストラフの弓の持ち方の違いを書いてほしい」
確かに私は、鷲見三郎先生の指示で南洋貿易経由で世界中のヴァイオリン弦を
取り寄せ比較検討し、その後も自費で検討を続けていました。
またアウアー派の奏法も学んでいるので、ハイフェッツの奏法も熟知しています。
オイストラフの奏法についても、来日時に指導を受けられた三郎先生や、
ベルリン留学時に指導を受けられた四郎先生から伺っており、熟知していました。
しかし私は考えました。初心者用の入門教本に本当に必要なのは、そうした専門的な
そこで私は「弦は日本で知られていない物も含めると、日々新製品が出ているので」
また運弓についても「そうしたことは、初心者用の入門教本に書くことではないと
思うので」と言ってお断りしました。
編集長は、派手な話題を求めた。
私は、あくまで基礎を伝えようとした。
この対比こそ、現在のヴァイオリン教育界の状況を象徴しているように思います。
私が基礎にこだわる理由
ブログの記事として書くなら、室内楽作品におけるプロの現場で求められる微妙な
表現方法の違いとか、オーケストラ伴奏で協奏曲を演奏する際の注意点とか、
そうした話題もあります。
もちろん、生徒さんが室内楽や協奏曲などを演奏される際に、そうした指導が必要な
場合には、しっかりとレッスンします。
けれども、そうした話題は「和洋中100種類」です。私は、ブログの話題として、
なぜなら、まず徹底すべきは「大根の桂剥き」であり、そしてそれにより、
それができて初めて、ハイドンも、ブルッフも、あらゆる室内楽作品から協奏曲まで
基礎を徹底することの素晴らしさを、もっと多くの方に知っていただきたい。
そしてそれは、決して初心者だけではなく、上級者やプロ奏者、さらには指導者
私の教室では、「大根の桂剥き」を徹底的に指導するかの如くに、一音いちおん、
決して片時も微塵も一切妥協しません。
「まあ、このくらいでいいか」という瞬間は存在しません。
一音いちおんが、正しい音程で、美しく響くまで、一緒に丁寧に取り組みます。
だからこそ、私の生徒さんたちは、
上級者やプロの方々は、ホール全体をその響きで満たすことができるのです。
もしあなたが、
・何年もヴァイオリンを習っているのに、何となく仕上がった実感がない
・たくさん曲は弾いてきたけれども、確実に上達している気がしない
そんな悩みを抱えているなら、本当の「大根の桂剥き」を、一度学んでみませんか?
基礎を徹底することで、あなたのヴァイオリンは必ず変わります。
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この記事でお伝えした「大根の桂剥き」、すなわち音程・運弓・ビブラート・
ポジション移動など、300年の伝統的奏法による包括的な基礎技術の習得に
ついて、詳しくは
ヴァイオリン基礎技術完全ガイドをご覧ください。
東京都狛江市にある美しい音色・正しい音程・伝統の奏法重視の
「イワモト ヴァイオリン教室」
住所(狛江教室):〒201-0003 東京都狛江市和泉本町2-31-4メイプルビル301
営業時間 :10:30~23:30(日・月・水・木・土)
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カテゴリ: 究極のヴァイオリン奏法
