『賢者の贈り物』に想う、ヴァイオリンの本来の奏法による音程の取り方を知らない虚しさ

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ヴァイオリン バイオリン 教室 レッスン 音程 取り方 本来 奏法 [壺] つぼ ツボ

(日)の夜

 某・国営放送(笑)の名を冠したオーケストラの演奏は、主に4つの理由(といって

 も、3つはあまりにもバカバカしい理由なので、多分それについて書くことはないと

 思います(呆))から、以前にも増して綺麗で緻密で薄~~~い響きなので、最近は

 そのTV番組は全く観ません。

そうしたなか

 誤ってチャンネルを合わせてしまった瞬間、ある女性ヴァイオリニストが弾く非常に

 珍しい協奏を感動的に弾いている音が流れ素晴らしいと思った私は、一方では実に

 暗澹たる思いもしました。


冒頭既述の

 女性ヴァイオリニストと直接面識は無いものの、数十年前、私が当時行きつけの

 CD店の店長から「当店に来られる小学生のお客様が、ワックスマンのカルメン

 幻想を弾きたいのにパート譜が無く困っているそうなのですが、お持ちですか?」

 と訊かれて、店長経由で貸してあげたことがあります。

そして

 当時K市在住の彼女は、同市在住のK先生に手解きを受けた後、私も師事した鷲見

 三郎先生の、高弟のH氏やU氏に就き、その後、そのK先生が紹介して有名になった

 ことは一般には知られていない世界的に高名なB氏にも就いて、今や国際的活躍を

 していることは、とても素晴らしいと思います

ところが一方で

 その女性ヴァイオリニストの幼少期よりも遙かに難を弾きこなしている日本人

 女性奏者や、遥かというより圧倒的なまでに難を弾きこなす日本の女の子は、

 両者とも既述のB氏が賞賛してはいるものの、この二人については今後その女性

 ヴァイオリニストのような国際的な活躍は期待できないことについて、私は暗澹

 たる思いがしてしまうのです

などと書くと

 「一介のヴァイオリン教師が何を言っているの?」と笑われてしまいそうですが、

 一般聴衆も必ずしも明確には気づいていないその理由が、専門家である私には

 ハッキリとわかっているのです

それは

 冒頭の女性ヴァイオリニストは、既述の名伯楽達に習った後にB氏に就いていて

 ヴァイオリン本来奏法を会得していることにより感動的な演奏ができるのに対して

 後者の二人は、既述の名伯楽の一人や著名な先生に就いた後にB氏に賞賛されるも

 ヴァイオリン本来奏法は未習得で、その演奏は感心はされても感動は齎しません。

その結果

 感動であれば、不特定の多数の人々を繰り返し継続的に惹きつけることができますが

 感心の場合は、不案内な一定の人々が情報に釣られ注目してしまうことはあっても、

 それは専ら年齢に比して難を弾き通しているということからくる感心であって、

 やがて人々の関心が薄れると、「十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人」を

 地で行くか、その後は嘗ての栄光に縋って過ごすだけになる可能性が高いのです

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では

 感心などという限定的な注目ではなく、感動という永続的な感興を齎し続ける

 ヴァイオリン本来奏法とは何かといえば、それがこのブログで何度も書いている

 拍節においても音程においても常に](つぼ ツボ)を意識し目指し確認

 ながら復習い奏でる…ということなのです

などと書いても

 「一介のヴァイオリン教師が知っていて、何故二人が知らない?」という疑問の声や

 「そもそも音程や拍節のと言っているお前がおかしい」と言われそうです

しかし

 既述の鷲見三郎先生の高弟のH氏やU氏はそうしたヴァイオリン本来奏法をご存じ

 でも、就いた生徒の全員が必ずしもそれを根気強く教えられ学べる状況にないうえ、

 それ以外の著名な音大の教授連中であっても、実はそうしたヴァイオリン本来奏法

 のというものを認識していないため、それを教えられないのです

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とはいえ

 そのようなの探求は何も私が唱えているおかしな考え方(笑)などではなく

 私が知ることが出来た世界的なヴァイオリニスト達の練習方法をみても明らかで

 その全員が、どのような時も、どのようなにおいても、まずは

 ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん弾いて練習

 ユゥ~~~ックリと、一音いちおん確認しながら弾き

 ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん「拍節の[]」に向かって音を並べつつ

 ユゥ~~~ックリと、一音いちおん音程の[]」を確認しながら弾くという

 拍節においても音程においても常に](つぼ ツボ)を意識し目指し確認

 ながら復習っていたのです。

(「拍節の[壺]」については

 『一流満倍!? 正しい音程で速く弾けるヴァイオリン演奏

 「音程の[壺]」については

 『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体

 をご覧ください) 

さらには

 世界的名奏者の方々のみならず、私たちもそのように復習うことで

 『ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い』にも

 書いたように、「正しい音程」の「美しい音」で「朗々と響く」ようになるので

 楽器もどんどん、どんどん、よく鳴るようになり

 演奏もどんどん、どんどん、上手に聴こえるようになり

 その結果[上達のワープ]ともいえるような急速な上達につながるのです。 

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とは書いたものの

 かつて鷲見四郎先生のもとに来ていたこともあるベルリン・フィルのメンバー曰く

 ベルリン・フィルの定期演奏会にソリストとして登場したヴァイオリニストについて

 「ヴァイオリニストのCがモーツァルトを弾きに来た時、とても弾き難かったのは

  その表現があまりにも稚拙で笑いを堪えるのが大変だったからだけれど、客席は

  満席で立ち見まで出ていた」

 「一方

  ヴァイオリニストのFがモーツァルトを弾きに来た時、やはり弾き難かったのは

  その表現があまりにも偉大で感動で手が止まりそうだったからだけれど、客席は

  ガラガラだった」といった話もあるくらいなので、況や一介のヴァイオリン教師の

 私の既述の予想は外れ、既述の二人は、冒頭の女性ヴァイオリニストを超える国際的

 な活躍をするようになることがあれば、それはとても喜ばしいことです

そして

 有名なオー・ヘンリーの『賢者の贈り物』では、貧しい若夫婦が主人公で

 夫は懐中時計を売って、妻へ鼈甲の櫛を贈り物として買い

 妻は美しい髪を売って、夫に懐中時計の鎖を贈るという虚しさが描かれますが、

 私の予想が外れた時には『賢者の贈り物』ではなく『賢者への贈り物』とも言うぺき

 国際的な評価と賞賛が、彼女たちに訪れる筈です

けれども

 それではサプライズにならないからということなのでしょうが、夫が妻に、妻が夫に

 最初から何を贈るか尋ねてさえおけば…と想わずには居られないのと同じように

 最初からヴァイオリン本来奏法学び重ねておけば…と想わずには居られません。

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音程の重要性に関する記事  

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