『ピュグマリオーン』に想う、ヴァイオリンの練習で目指すべきこと

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 イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。

 イワモト ヴァイオリン教室では
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

ヴァイオリン バイオリン 練習 教室 レッスン 一音 いちおん 丁寧 ピュグマリオーン

ピュグマリオーンは

 ギリシア神話に登場する王で、自ら彫刻した理想の女性の像から離れられなくなり、

 見かねた女神のアプロディーテーが彫像に生命を与えると、ピュグマリオーンは

 それを妻として迎えます。

(ちなみに、この神話から命名されたヴァイオリンの量産楽器があります)

そして

 ピュグマリオーンの一彫りひとりほり丁寧な作業により、彫像に生命が宿ったように

 ヴァイオリンにおいても一音いちおん丁寧な練習でこそ、美しい音楽が作られます。


このブログの

 『ヴァイオリンの正しい練習方法 それは累煉之泰?!』でも書いたように

 料理を作るのに、大雑把でいいから取り敢えず作り通し…などという作り方をしたら

 そんな料理は腹痛を起こしてしまうでしょうし

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 最初のうちは大雑把で、徐々に細部を…とすると、程度の差や期間の長短こそあれ

 大半の期間は大雑把に調理してしまうことで、大雑把に作る癖が付いてしまい、

 いざ細部を詰めて…と思った時に、どこかしら大雑把にしか作れなくなるので、

 一つひとつ丁寧に作り重ねなければならないです

ヴァイオリン バイオリン 練習 教室 レッスン 一音 いちおん 丁寧 ピュグマリオーン

それと同じで

 ヴァイオリンを、大雑把でいいから取り敢えず弾き通し…などという弾き方をしたら

 そんな演奏は騒音になってしまうでしょうし

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 最初のうちは大雑把で、徐々に細部を…とすると、程度の差や期間の長短こそあれ

 大半の期間は大雑把に演奏してしまうことで、大雑把に演奏する癖が付いてしまい、

 いざ細部を詰めて…と思った時に、どこかしら大雑把にしか演奏できなくなるので、

 一つひとつ丁寧に弾き重ねなければならないのもまた、当然のことです

ヴァイオリン バイオリン 練習 教室 レッスン 一音 いちおん 丁寧 ピュグマリオーン

また

 『音大生(音楽大学生)がレッスンを受けに来る理由

  ヴァイオリン指導における専門性とは?』で書いたように

 兎に角練習しなければ…と、取り敢えず弾き通してみたり、部分練習などしながら

 徐々に改善…を目指し、音程やリズムのクオリティを上げようとしてみたところで

 そのようなアプローチは、リスナーが偶々楽器も奏でているような戯れ事でしかなく

 結局「それっぽい」だけの演奏からは抜け出せないのです

そこで

 「それっぽい」だけの演奏から脱却して「そのもの」としての演奏を実現するべく

 リスナーではなくプレイヤーとして、奏でるべき目標を具体的かつ明確に認識し

 その目標に向かって進んでいく取り組みを行う必要があります。

それは譬えるに

 彫刻家の作業は傍からみると徐々に彫り進んでいくように見えていても

 彫刻家においては素材となる対象の中に彫像を先見して掘り出しているように

 リスナーの視点からは徐々に弾き進んでいくように見えていても

 プレイヤーではとして弾く譜面の中に演奏を先見して奏でることが不可欠です

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加えて

 演奏するということヴァイオリンに限らず、

 「咄嗟」や「いざという時」に如何に対処できるのか?が試される場面でもあり

 そのような時に、普段どのような取り組みをしているのかが露になるものですが、

 普段から一音いちおん丁寧な練習を重ねていれば、それらの緊急事態にも慌てず

 対処できるのです。

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だからこそ

 私が知ることが出来た世界的なヴァイオリニスト達の練習方法をみても

 その全員が、どのような時も、どのようなにおいても、まずは

 ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん弾いて練習

 ユゥ~~~ックリと、一音いちおん確認しながら弾き

 ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん「拍節の」に向かって音を並べつつ

 ユゥ~~~ックリと、一音いちおん音程」を確認しながら弾くという

 拍節においても音程においても常に](つぼ ツボ)を意識し目指し確認

 ながら復習っていたのです。

(「拍節の[壺]」については

 『一流満倍!? 正しい音程で速く弾けるヴァイオリン演奏

 「音程の[壺]」については

 『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体

 をご覧ください)

さらには

 世界的名奏者の方々のみならず、私たちもそのように復習うことで

 『ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い』にも

 書いたように、「正しい音程」の「美しい音」で「朗々と響く」ようになるので

 楽器もどんどん、どんどん、よく鳴るようになり

 演奏もどんどん、どんどん、上手に聴こえるようになり

 その結果[上達のワープ]ともいえるような急速な上達につながるのです

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そうすることで

 ピュグマリオーンが一彫りひとほり丁寧に彫刻したため、ついに生命を宿したように

 ヴァイオリンでも、一音いちおんの丁寧な演奏によって、音楽に生命が宿るのです

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私の教室には

 音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、

 趣味で習う一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、

 指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ています。

そうしたなか

 ヴァイオリンを奏でる本当の楽しみのページにも書いたように

 初めての方は、一音いちおん正しく学び重ねること上達への近道にな

 経験者の方も、そのように学び直すと更なる上達が得られるということを実感され、

 上級者であるほど、さらに指導者ならご自身のみならず生徒さん方の指導に際しても

 最初は大雑把でも、もっと上達してから直して行けばいい…というやり方は

 却って遠回りになってしまうということを痛感されています。

そして

 ピュグマリオーンの彫刻のように、ヴァイオリン一音いちおん丁寧な練習

 積み重ねていけば、やがては生命を宿した素敵な音楽を奏でられるのです

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