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　イワモト　ヴァイオリン教室のブログへようこそ。

　イワモト　ヴァイオリン教室では
　専門家を目指す方だけではなく、趣味で習う方にも
　「正しい音程」　（正確な音程）
　「本格的な音色」（美しい音）でヴァイオリンを弾くための
　基礎的な演奏技術を大切に指導し
　一音いちおん丁寧に
　各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。

　ヴァイオリンが本当に上手に弾けるようになりたい方は
　当教室のバイオリンのレッスンをぜひ受けてみてください。

私の教室には

　音大生　演奏者　指導者の方へのレッスンというページがあるように

　趣味で習う一般の方に加えて、プロの方々もレッスンを受けに来ています。

そして

　指導者、つまりヴァイオリンの先生に対するレッスンにおいては

　教本、教材の選び方や教え方などは勿論、楽器、弓、パーツの選び方についても

　経験則で何となく…であった事柄に、ヴァイオリンという楽器に関する長年の叡智

　に基づく内容を明快にお伝えすることで、ヴァイオリンの先生自身のみならず、

　その先生の生徒さん方も上達しています。

なかでも

　ヴァイオリンの音程の取り方は、何しろこのブログで何度も書いているように

　『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』で書いた

　「正しい音程」の判断方法を、ヴァイオリンの先生も知らなくなってしまったために

　やれ、チューナーを使って…ですとか

　やれ、ピアノを叩いてみて…ですとか

　やれ、歌ってみる…ですとか

　やれ、頭の中の音…ですとか

　さらには、主音からの音程…ですとか

　あるいは、開放弦から興す…ですとか

　はては、純正律がどうこう…ですとか

　さらに、ピタゴラス音律が…などと教えていたり、その延長線上で

　単に、音をよく聴く…などという指導法しか知らなかった先生方が

　私のレッスンで「響きで音程が確定できる」手法を学び実践いただいていることは

　本来のヴァイオリン奏法の復興という点でも、大変意義のあることと思っています。

また

　そうしたヴァイオリンの先生方は発表会にも参加されますが、特に初めて参加の際、

　『発表会のピアノ伴奏でわかる本当に上達するヴァイオリン教室の選び方』で書いた

　出来事に驚かれますが、それ以上に発表会が始まった直後から終演まで唖然とされ、

　そのせいでその先生自身の出番で自身の演奏が覚束なくなることもあるほどです。

ということで

　何をそんなに驚かれるのか訊いてみると、その先生が子どもだった当時の発表会も、

　さらにはその先生自身の教室の発表会も、同僚の教室の発表会も、音程は曖昧で

　初心者は、初歩的な曲を、ぐちゃぐちゃぐちゃ…と弾き

　中級者は、中程度な曲を、ぐちゃぐちゃ…と弾き

　上級者は、高難度な曲を、ぐちゃ…と弾いているのが通例であるのに

　私の教室の発表会では、音程は完璧で

　初心者は、初歩的な曲を、きちんと弾き

　中級者は、中程度な曲を、きちんと弾き

　上級者は、高難度な曲を、きちんと弾いていて、特に発表会開演直後に登場する

　初心者で、ヴァイオリンを手にして数カ月の生徒さんが、初歩的な曲をほぼ完璧に

　弾いている有様に唖然としてしまうのだそうです。

けれども

　『文字の書き方も習わずに文章を綴る？

　　あなたのヴァイオリンが上達しない決定的な理由』や

　『走馬看過！？　ヴァイオリンの音程の取り方に気づかない』などで書いたように

　短歌、詩、随筆、小説…などと、何れにしても文学として書くためには

　日本語ならではの文字の書き方がわからなければ話にならないように

　小品、ソナタ、協奏曲…などと、何れにしても音楽として弾くためには

　ヴァイオリンならではの音程の取り方がわからなければ話にならない、という考えを

　私は忠実に実践しているだけのことです。

つまり

　上記に倣って譬えるなら、文字は曖昧で

　初心者は、初歩的な文を、ぐちゃぐちゃぐちゃ…と書き

　中級者は、中程度な文を、ぐちゃぐちゃ…と書き

　上級者は、高難度な文を、ぐちゃ…と書くなどということが有り得ないように

　私は指導において、文字は完璧で

　初心者は、初歩的な文を、きちんと書き

　中級者は、中程度な文を、きちんと書き

　上級者は、高難度な文を、きちんと書くようにしているだけに過ぎません。

ところが、今では

　『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』で書いた

　正しい音程の取り方や

　『美しい海と海岸を取り戻す

　　ヴァイオリンは正しい音程の［壺］で奏でると、美しい音が朗々と響く』の記事の

　タイトル通りのことが忘れ去られてしまいました。

そのため

　正しい文字の書き方を知っていれば、正しい文字？誤った文字？の二択だけなのに

　正しい文字の書き方を知らないので、徐々に改善だの、取り敢えず書かせてみて

　OCR（光学式文字読取装置）で確認するかの如くに

　正しい音程の取り方を知っていれば、正しい音程？誤った音程？の二択だけなのに

　正しい音程の取り方を知らないので、徐々に改善だの、取り敢えず弾かせてみて

　チューナーで確認…といった指導が蔓延ってしまったが故に、既述のような

　ぐちゃぐちゃぐちゃ…という状況に陥ってしまっているのだと思います。

であればこそ

　私に習いに来られたヴァイオリンの先生のみならず、その先生の生徒さんまでもが

 「ヴァイオリンは正しい音程の［壺］で奏でると、美しい音が朗々と響く」という

　その［壺］を踏まえて

　ヴァイオリンを、正しい音程の美しい音で朗々と奏でられるようになり、また

　『一流満倍！？　正しい音程で速く弾けるヴァイオリン演奏』で書いたように

　ヴァイオリンを、正しい音程で速く弾けるようになってきていることに

　私は密やかな喜びを感じていました。

ところが

　そのような私の密やかな喜びなど、吹き飛ばされてしまう出来事がありました。

それは

　先日、近所のコンビニに行くと、お爺さんと店員さんが何やら話ているのが聞こえ、

　そのお爺さんのパソコンが、Amazonギフト券を購入し、その番号を入力するように

　要求しているということで買いに来たらしく、それを聞いた店員さんは、詐欺かも

　しれないので、パソコンに詳しい人に確認してもらうと良いと言うと、お爺さんは

　その店での購入は諦め、その先のコンビニに向かいました。

がしかし

　その店を去る際にお爺さんが見せた「やれやれ」という表情の笑みは、その金額を

　払えばパソコンが使える…つまりその金額を払ってパソコンが使えるなら、それで

　イイというふうに見え、また番号の入力を要求した相手もお金が得られ、両者とも

　win－winであり、Amazonギフト券の使用については賛否両論あるとしても、

　富の再分配に役立つとして肯定的に捉える…などという筈がありません！

さらに

　そのお爺さんにしてみれば、その金額を支払い安心を得たのは自分の自由だとしても

　そのお爺さんがとった行動は、詐取の行為を助長することにも繋がると言えます。

では何故

　その出来事がヴァイオリン指導での私の喜びを吹き飛ばしたのかといえば

　そのお爺さんの行動と全く同じ状況が、ヴァイオリンの学習の分野でも見られる

　ことに気づいたからです。

というのは既述のように 

　「ヴァイオリンは正しい音程の［壺］で奏でると、美しい音が朗々と響く」という

　ことが忘れられたことで、それを知らずに、ヴァイオリンの音程を取るのに

　チューナーを使って音程が取れるなら、それでイイと思っている学習者が居て

　チューナーを使って音程を取らせる先生も収入が得られ両者ともにwin－winで

　チューナーの使用については賛否両論あるとしても、練習に役立つとして

　肯定的に捉える…などという考え方が平然と横行してしまっています。 

さらに

　その学習者にしてみれば、チューナーで音程を取るのは自分の自由だとしても

　その学習者のそのような行動が、上記のような指導者を助長することにも

　繋がっていると言えるのです。

それはまさに

　「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり…という書き出しで有名な

　『学問のすすめ』にある

　「譬えば自分の金銀を費やしてなすことなれば、たとい酒色に耽り放蕩を尽くすも

　自由自在なるべきに似たれども、けっして然らず、一人の放蕩は諸人の手本となり、

　ついに世間の風俗を乱りて人の教えに妨げをなすがゆえに、その費やすところの

　金銀はその人のものたりとも、その罪許すべからず。」

　https://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/47061_29420.html

（「例えば自分の金を使って行うのであれば、たとえ酒色に耽り放蕩を尽くすとしても

　自由と思われるかもしれないが、決してそうではない。一人の放蕩がいればそれは皆

　の見本となり、やがては世間の風俗を乱すことにもなる。人の正しい生き方を妨げる

　ことになるので、その使う金は自分のものであっても、その罪は許すわけにはいかな

　いのである。）

　https://is.gd/WdAHXJ

　ということと同じように感じました。

既出の

　『美しい海と海岸を取り戻す

　　ヴァイオリンは正しい音程の［壺］で奏でると、美しい音が朗々と響く』で

　書いたように

　大きく音を外すくらいならチューナー…などと宣っている者や

　それなりの奏者もチューナーを使っていた…などと宣っている者も居たり、

　誤った指導であるとは、教えている本人も全く気づいていないような人のなかには

　チューナーは否定するより肯定して使おう♪と宣うような者も居たりしますが、

　そのようにヴァイオリンの音程を取るのにチューナーを使ってしまうことは

　バイオリンについては不案内な人達の［環境破壊］ならぬ［音感破壊］を招き

　バイオリンに憧れを抱いていた人達の［人生崩壊］ならぬ［音楽崩壊］を招く

　極めて罪深い行為なのです。 

そして

　ヴァイオリンでは一切使う必要がないチューナーで音程を取り続けていると

　身も心も…ならぬ、耳も頭も、すっかり“チューナー耳”になってしまうだけでなく

　ヴァイオリンの音程の取り方＝ヴァイオリンの響きを聴くという根本を学べないうえ

　ヴァイオリンは音程の正しさにより美しい音の響きが得られることもわかりません。

それどころか

　『ザ・しゃもじ・イズ・デストロイヤー！？

　　ヴァイオリンを正しい音程で響かせ続ける』で書いたように

　ヴァイオリンは音程の［壺］を探すことで正しい音程で弾けるとともに

　美しい音が朗々と響く…にもかかわらず

　ヴァイオリンの音程の［壺］を探せないチューナーを使い続けていると

　ヴァイオリンの音程の［壺］を探し出して正しい音程の美しい音で奏でるという

　人が本来有している感覚が破壊されてしまうのです。

にもかかわらず

　今では初心者にとどまらず、上級者と言える学習者へのレッスンでも

　さらには指導者であるヴァイオリンの先生自身においても

　ヴァイオリンの正しい音程を示す［壺］の存在が忘れ去られ、

　そうした［壺］に言及していない

　「的はずれ」（まとはずれ）というよりも

　「壺はずれ」（つぼはずれ）な指導と練習が横行してしまっているのです。

であればこそ私は

　趣味で習う一般の方だけでなく、専門家を目指す方や

　音大生　演奏者　指導者の方へのレッスンにおいても

　ヴァイオリンは音程の［壺］を探すことで正しい音程で弾けることや

　ヴァイオリンは正しい音程で弾くと、美しい音が朗々と響くことに加え

　ヴァイオリンの名曲の数々を、正しい音程の美しい音で奏でることで

　引き出されるヴァイオリン本来の魅力と素晴らしさを、今後もレッスンで

　一人でも多くの方に伝え続けていきたいと思っています。

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カテゴリ： 指導