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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
ヴァイオリンを演奏していて、ある部分だけがどうもうまくいかない…
というようなことはありませんか?
「このフレーズの抑揚が思い通りに出せない」
「この音形がどうしても安定しない」
実は、上級奏者ほどみられるこうしたお悩み。そんな時には、右手の使い方、
つまり運弓(ボウイング)について知ることが大いに役立ちます。
この記事では、魅力的な演奏には欠かせない運弓について、その上達のヒントを
お伝えします。
ヴァイオリンの運弓はバッハ、カペー、ロスタル
ヴァイオリンの運弓に関して
表現を特に求められる曲は、バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ
運弓技術を探求した奏者は、リュシアン・カペーであることに異論は無いでしょう。
バッハ/無伴奏の楽譜は、いろいろな校訂譜が出版されていますが、ヴァイオリンの
運弓に焦点を当てれば、リュシアン・カペーの校訂譜一択しかありえません。
ところが、世のヴァイオリン奏者達は、運弓に関心が薄いのでしょうか。
バッハの直筆譜の画像が掲載されているからという理由だけで、カペーの弟子
イヴァン・ガラミアン校訂のインターナショナル版を選んでみたり
バッハ/無伴奏の名演奏の奏者の校訂譜だからと(しかし、その録音を聴いて譜面を
見てみれば、その意図は全く別物…とわかります)、ヘンリク・シェリング先生校訂
のショット版ばかりが買い求められているようです。
しかし、バッハ/無伴奏において、カペーの校訂譜で印されている細かい運弓指定を
学ぶ前に、まず、最低限、少なくともこの音形では弓のこの部分を使うという指定が
記されているマックス・ロスタル版で運弓の基本を学ぶことをお勧めします。
運弓の基本――ロスタル校訂ローデ/24のカプリース
とはいっても、バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータは、
ヴァイオリニストにとって、永遠に探究すべき最高峰の作品です。
運弓について学ぶなら、まずは、前出のロスタル先生校訂のエチュード
『ローデ/24のカプリース』を使用されるのがよいでしょう。
さらに予め指を用意しておくべき箇所や
置いた指をどこまで保持すべきか
ということまで事細かく記されています。
このロスタル先生校訂の『ローデ/24のカプリース』でヴァイオリンの運弓の基本
を徹底して習得すれば、他のあらゆる楽曲においても、どのような「様式」の場合に
弓のどこで弾くべきかという「所作」が自ずとわかるようになり、スムーズな運弓が
実現します。
かつての“当然”が“忘却の彼方”へ
ところが…なのです。
そのように、どの音形で弓のどの箇所を使うかということは、重要であることから
かつては譜面に書かれずとも名教師から当たり前に伝えられていました。
しかし、ロスタル先生校訂の『ローデ/24のカプリース』や
ロスタル先生校訂の、バッハ/無伴奏の譜面に運弓の指示が詳細に記されていても、
現在ではそれをきちんと教えることのできる先生は殆どいなくなってしまいました。
かつて“当然”だった運弓のやり方も、いつの間にか“忘却の彼方”へ追いやられ
てしまっているのです。
その理由は『すべてのヴァイオリニストへ捧ぐ――究極の美音と確かな演奏技術で
劇的上達』で詳述した、ヴァイオリンが確実に上達する手法が学ばれず、弾き通す
ばかりの練習が蔓延してしまっているからです。
ヴァイオリンの音程の取り方が学ばれず、教えられなくなっているのと同様に、
ヴァイオリンの運弓のやり方も学ばれず、教えられなくなってきているのです。
それは、たとえば、かつて“当然”だった公衆電話の操作が、いつの間にか
“忘却の彼方”へ追いやられているのと同じものを感じます。
スマートフォンの普及で設置台数は激減したものの、公衆電話は、災害時の通信手段
として今なお存続しています。しかし、最近の子どもたちは、公衆電話の操作で戸惑
公衆電話は、その使い方を学んでいてこそ、いざというときに活用できるものです。
ヴァイオリンの運弓も、その基本を学んでいてこそ、あらゆる場面で活用できます。
運弓の上達のために大切なこと
ここまでの記述を読んで、それならと、早速
カペー校訂 のバッハ/無伴奏の楽譜や
ロスタル校訂のバッハ/無伴奏の楽譜を買い求めてみたり
ロスタル校訂の『ローデ/24のカプリース』で練習を始めてみたくなるかも
しれません。
しかし、ここで重要な点があります。
それらの楽譜を使って、どのような音形で弓のどの部分を使うかは学べても、
その運弓方法を実際にどう行えばよいのかまでは学ぶことができません。
譜面上での学びのほかに、どのような「様式」の場合に、弓のどこで弾くべきか
という「所作」としての運弓方法を指導されること、そして、その「所作」自体が
イワモト ヴァイオリン教室では、そうしたカペー、ロスタル、などの譜面にも
記されている「様式」に依る「所作」としての運弓方法の指導はもちろんのこと、
ヴァイオリンが確実に上達する手法であるヴァイオリンの音程の取り方も丁寧に
指導しています。
かつては“当然”であったそれらのことも、今では音楽大学でも指導されることが
なくなってしまっています。そうした状況において、“当然”の重要性に気づいた
方々が、一般の方に加えて音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンで学ばれて
います。かつては“当然”とされていた基本を徹底して学ぶことができれば、
あらゆる楽曲に対応できる演奏技術を身につけることができるのです。
ヴァイオリンをヴァイオリンとして奏で、どのような楽曲でも、美しい音色と
豊かな表現力で自在に演奏できるようになりたい方は、当教室のレッスンをぜひ
受けてみてください。
東京都狛江市にある美しい音色・正しい音程・伝統の奏法重視の
「イワモト ヴァイオリン教室」
住所(狛江教室):〒201-0003 東京都狛江市和泉本町2-31-4メイプルビル301
営業時間 :10:30~23:30(日・月・水・木・土)
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カテゴリ: 究極のヴァイオリン奏法