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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
少しでも上手になりたい――その想いに応えるために
当教室に通われるお子さん、学生、社会人、演奏者、指導者(ヴァイオリンの先生)
など、それぞれの「少しでも上手になりたい」という真剣な取り組みに応えるため、
そして限られた時間で最大の効果を上げていただくために
▶伝統的な練習法・奏法の伝授:歴史的名教師や世界的名奏者から学んだ方法を伝授
▶革新的なパーツの探求:ヴァイオリンの音色や響きを豊かにする各種パーツの探求
この二つのアプローチを実践しています。
こうした不易と流行を追求する取り組みにより、どなたも正しい音程の美しい音色で
ヴァイオリンの響きを豊かにする
ヴァイオリンの音程の取り方のページに書いたように、本来の奏法では
ヴァイオリンは正しい音程で弾かれたときに、最も美しい音を奏でる楽器です。
ヴァイオリンの正確な音程は、その響きの中に必ず正解があるのです。
ヴァイオリンの“響き”は、一流の機材を用いても収録が不可能であるため、当然、
チューナーなどでも捉えることはできません。仮に響きを解析できる機器があった
としても、音程の取り方を習得していなければ、機器に盲従し続けることになり、
結局は勘と経験で音程を取るという状況からは抜け出せなくなります。
ヴァイオリンの音程の取り方を学べば、自らの耳でその“響き”の中から正解を
判別し、本来の最も美しい音でヴァイオリンを演奏できるようになるのです。
ヴァイオリンの“響き”を豊かにすることで、以下の効果が期待されます。
▶音程の明瞭化:微妙な違いが明確になり、正確な音程判断が容易になります。
▶表現力の向上:楽曲の感興やダイナミクスが豊かに伝わります。
▶技術習熟のフィードバック:右手(ボウイング)・左手(フィンガリング)の
こうしたことから、ヴァイオリンの響きを豊かにしたい――そうした探求の結果、
私は従来と同じ用途と形状を踏襲しながら、使用素材において世界初となる
ヴァイオリンのパーツを手にすることができました。このパーツの使用により、
一層深みのある豊かな響きを得て音程が認識しやすくなり、さらなる演奏技術の
向上につなげられています。
革新的な製品の数々
その世界初となるパーツを手に入れるまでには、布石となる革新的な製品の数々との
出会いがありました。
その第一が
『おすすめ?最高?究極!のヴァイオリン肩当て HAYATE☆47 Fantasia』で、
単に音が大きくなるだけでなく、ヴァイオリン本来の“響き”を増す製品としては
唯一無二の圧倒的な性能を誇る肩当てであり
その第二の
『ヴァイオリン史上初!圧倒的な響き!これしかないファインチューナーをもたらす
驚異のDSE』もまた、そうしたヴァイオリン本来の“響き”を増す製品であり
その第三の
『おすすめ?最高?確認?のヴァイオリン顎当て Sing-Rest』においても同様に
単に音が大きくなるだけでなく、ヴァイオリン本来の“響き”を増す製品でした。
これらの製品は、どれか一つを使用しただけでもヴァイオリンの“響き”は
増大しますが、3つすべてを併用した場合、その“響き”の増大は圧倒的です。
そして、これら3つの製品には共通して、ジュラルミンの中でも「A2017」
と呼ばれる素材が用いられていました。
そこで、このA2017ジュラルミンを用いたパーツをさらに作ることができれば、
ヴァイオリン本来の“響き”をより一層増すことが出来ると考えました。
しかし、後述の理由により、その実現は容易ではありませんでした。
A2017ジュラルミンによる新パーツの提案
私が推奨している既述の[肩当て][DSE][顎当て]は、生徒さんのご家族で
各種素材や製作方法に精通された専門知識をお持ちの方にも実際にお使いいただき
ました。その結果、ヴァイオリン本来の“響き”が格段に増す効果に驚かれ、
そうした点でもA2017ジュラルミンに実効性があることがわかりました。
そこで私は、[肩当て][DSE]※(後述)[顎当て]が振動を受けて“響き”を増す
のとは異なり、その部品自体が振動する側として軽量であることで、さらなる
“響き”の増加が期待できるパーツを提案しました。
それは、 緒留め糸の留め具をA2017ジュラルミンで作製することでした。
総てを検証し尽くした最高峰の緒留め糸
緒留め糸はテールガットと呼ばれるように、かつてはガットでした。ということで
様々なガット弦を筆頭に、新素材(カーボン、ケブラー、ベクトラン、タングステン
チタン、スチール、ステンレス)そして、同一素材でも異なる形状の製品、さらには
釣り糸(鰹の一本釣り用、深海魚釣り用)など、緒留め糸として利用可能なあらゆる
素材と製品を試し続けた結果、最高峰の緒留め糸はサッコーニ・モデルであると
結論付けられました。
と書くと、サッコーニは『ストラディヴァリの秘密』の著者として有名でも、
サッコーニ・モデルの緒留め糸(テールナイロン)
テールナイロンとマイクロメータ
そうしたこともあり、このサッコーニ・モデルの緒留め糸(テールナイロン)の
真鍮製の留め具をA2017ジュラルミンで作製できれば、テールピースとともに
振動する留め具の軽量化が図れることで、ヴァイオリン本来の“響き”のさらなる
増大が期待できると考えたのです。
立ちはだかる難関
しかし、サッコーニ・モデルの緒留め糸(テールナイロン)の真鍮製の留め具を
A2017ジュラルミンで作製するのには、大いなる難関が立ちはだかりました。
それは、緒留め糸の留め具はセルフロックのような構造にはないことに加えて、
ヴァイオリン演奏においては恒常的に一定の力がかかるだけではなく、瞬間的には
その数倍の力がかかる点で、留め具がナイロンコードにしっかりと留められる強度と
精度が求められます。
そうしたなか、真鍮などとは異なり、A2017ジュラルミンには後述の特徴と欠点が
あるため、そうした強度と精度での作製は不可能であると考えられました。
サッコーニ・モデルの緒留め糸(テールナイロン)と真鍮製の留め具
A2017ジュラルミンの特徴と欠点
それは、例えばアジャスター(ファインチューナー)では
A2017ジュラルミンで作製すると端が欠けてしまうという問題がありました。
既述の品々を製作されたシクサージャパンの清水氏も、アジャスターだけは、
A2017ジュラルミンよりも強度が高い超ジュラルミンを用いていますが、
A2017ジュラルミンよりも響きはやや硬質なものになってしまっています。
そのため、響きを最大限に引き出すためにA2017ジュラルミンで留め具を作製
しようとすると、強度面に懸念が生じることが明らかになりました。
さらに、清水氏によると、特にジュラルミンは加工後に素材が膨らむ傾向にあり、
ジュラルミンの場合加工後しばらくしてからもう2回くらいネジ溝の調整が必要で、
この傾向は真鍮などよりも程度が大きいとのことでした。
左:加工直後のネジ溝 右:膨らんだものを再調整したネジ溝
こうしたことから、常に一定の力がかかるだけではなく、瞬間的にはその数倍の力が
かかる点で、留め具がナイロンコードにしっかりと留められる強度と精度が必要に
なるパーツをA2017ジュラルミンで作製することは、不可能であると考えられま
した。
遂に完成したA2017ジュラルミンによる留め具
サッコーニ・モデルの緒留め糸(テールナイロン)の真鍮製の留め具を
上:サッコーニ・モデルの緒留め糸と真鍮製の留め具
下:サッコーニ・モデルの緒留め糸とA2017ジュラルミンの留め具
サッコーニ・モデルの緒留め糸(テールナイロン)と
左:A2017ジュラルミンの留め具 右:真鍮製の留め具
(長さと軸径が僅かに異なることも、強度と精度だけでなく
“響き”の点でもよい成果につながっています)
A2017ジュラルミンの留め具
テールピースへの装着例(テールピースの裏側)
(テールコードの先端の抜け防止加工は、あえて行わない状態のまま留め具を
装着し、使用することで、強度と精度の検証を行い、確実性を確認しました)
(その後、後述の圧倒的な有効性が確認できたことから
周囲のヴァイオリニスト達用に追加作製いただきました)
驚異的な弦の振動の爆増による、圧倒的な“響き”の増加
[肩当て][DSE]※[顎当て]が振動を受けて響き”を増すのとは異なり、
緒留め糸の留め具は、その部品自体が振動する側であるため、
A2017ジュラルミンで作製することによる軽量化により“響き”が増大できる
という私の予想は、良い意味で大いに裏切られました。
※
(既出の[DSE]もテールピースと一体となって振動する側と捉えることもできます。
また、[DSE]をE線に取り付けるだけで全弦の“響き”が増加し変化します。
しかし[DSE]は専らE線の振動を受けることで“響き”が変化し、それが他弦へと
波及するのに対して、今回の留め具はテールピースの振動の始点として、その先端
でテールピースと共に振動する点で、振動する側であると捉えられます。)
それは、弦の振動の増加…などというありきたりの言葉では表現できないほどの
まさに、弦の振動の爆増としか書けないほどの驚異的な増加となるとともに、
単に音が大きくなるだけでなく、装着したヴァイオリンの特性を変えることなく、
そして、そのような“響き”の増加により、例えば重音における[差音]は、 認識と
識別が容易になるだけでなく、より一層豊かになり、また、技巧ハーモニクスによる
重音(特に自然ハーモニクスと技巧ハーモニクスの混在や、技巧ハーモニクスの際に
協力への感謝
今回、A2017ジュラルミンを用いて開発されたパーツは、生徒さんのご家族の
多大なるご協力のおかげで実現しました。心より深く感謝申し上げます。
同時に、ヴァイオリン本来の“響き”を増す画期的な製品群を創出された
シクサージャパンの清水氏にも、感謝の意を表します。
なお、今回開発されたパーツは、シクサージャパンとは異なる加工メーカーの製品で
装着や音響面で専門的な留意が必要となるため、一般に市販されていません。
(例えば、緒留め糸の長さの違いによる響きの適否が従来よりも鋭敏になることに加え
何より、装着当初は爆音により倍音も乱れますが、数日弾き込むと落ち着くとともに
さらに、テールコードの僅かな太さの違いによっては留め具の抜け防止措置も必須で
併せて、『ヴァイオリン史上初!更なる響き!これしかないファインチューナーを
用いる驚異のDSE』で紹介したアジャスターについても、通常のWittner#901の
使用のほうが最適でした)
Wittner #901
一方、既掲の[肩当て]HAYATE☆47 Fantasia[DSE][顎当て]Sing-Restは、
シクサージャパンのサイトからどなたでもご購入いただけます。
http://www.sixar-japan.net/index.html
シクサージャパンの優れた製品群と今回開発された新製品により、一層深みのある
豊かな“響き”を実現できるようになりました。ヴァイオリン本来の奏法に基づく
“響き”による音程認識が容易になったことで、一般の方に加えて、音大生 演奏者
指導者の方へのレッスンにおいても、さらなる成果を上げています。
もし、演奏技術の習得に留まらず、ヴァイオリン演奏に “ 響き”による 正しい音程と
美しい音を求める方は、ぜひ本来の奏法重視のイワモト ヴァイオリン教室で学んで
みてください。
東京都狛江市にある美しい音色・正しい音程・伝統の奏法重視の
「イワモト ヴァイオリン教室」
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