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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
メロンパンブームが教えてくれたこと
数年前、街中にメロンパン専門店が次々とオープンし、移動販売車も見かけるように
なりました。チョコチップ入り、クリーム入り、抹茶味、季節限定フレーバー
――選択肢は驚くほど増えました。
でも、ふと疑問が湧きませんか。
「本当にメロンパンは美味しくなったのだろうか?」
表面の格子模様は美しく、見た目は魅力的。でも、パン生地そのものは?
サクサクの表面と、ふんわりした中身のバランスは?
実は、メロンパンを作っている人たちも、「何が本当の美味しさなのか」を完全には
把握しきれていないように見えます。売れ行きを見ながら、試行錯誤を重ねている。
見た目の魅力で人を惹きつけることはできても、「これぞメロンパンの真髄」という
確信を持って作っている人は、実は少ないのかもしれません。
あなたは、こんな思いを抱いていませんか?
「姿勢や手の形を直されるけれど、それでも変わらない」
そして、いつの間にか思ってしまう。
「私には才能がないのかもしれない」
でも、それがもし、あなたのせいではないとしたら?
実は、ヴァイオリンには300年の歴史の中で確立された、ヴァイオリンならではの
音程の取り方があります。
この方法は、1960~1970年代頃まで、伝統的なヴァイオリン教育において
受け継がれてきた方法でした。ヘンリク・シェリングのような巨匠たちが当たり前の
ヴァイオリンは、正しい音程で弾かれると、最も美しく響く楽器です。
その“響き”の中に、正解があります。チューナーでもピアノでもなく、
ヴァイオリン自身が「正解はここですよ」と教えてくれるのです。
しかし、この方法は現代では、ほとんど伝えられなくなってしまいました。
音楽大学が増え、ヴァイオリンを学ぶ人が急増すると、一人ひとりに丁寧に伝える
時間が取りにくくなりました。加えて、インターネットの普及により、様々な情報が
溢れるようになると、“響き”による音程の取り方は次第に影を潜めていきました。
しかし、“響き”のように「その場で直接聴かなければ伝わらないもの」は、
YouTubeでも録音でも伝えられません。録音技術にこだわったカラヤンでさえ、
そして今、多くの指導者も、楽器から出る“響き”を聴き分けて音程を取る方法を
インターネット上では、「開放弦との共鳴を聴いて、それ以外はチューナーで
確認すればいい」という方法が広まっています。確かに、これは一つの目安には
なります。でも、開放弦と同じ名前の音でさえ、開放弦とは異なる音程で
弾かなければならない場面もあるのです。
姿勢、手の形、チューナー――どれも大切な要素です。でも、それだけでは、
ヴァイオリンが本来持つ美しい“響き”には辿り着けないのです。
「表面」だけを工夫していませんか?
表面の格子模様を美しく整える。見た目を魅力的にする。でも、パン生地そのものの
美味しさ――ふんわりとした食感、バターの香り、サクサクとしっとりのバランス
――そこに辿り着く方法を知らないまま、表面だけを工夫している。
姿勢や手の形は、言わば「表面」。もちろん大切ですが、それだけでは、
“響き”という「本質」には届きません。
そして、本質を知らないまま、「まあ、こんなものか」と、多くの人が諦めて
しまっているのです。
“響き”が、すべてを変える
“響き”によるヴァイオリンの音程の取り方を学ぶと、何が起こるのでしょうか。
まず、音程が驚くほど安定します。信号機の色を見分けるように、正しい音程が
「見える」ようになります。
その変化は音程だけにとどまりません。
“響き”で音程を取るためには、正しい“響き”を聴き取ることが求められます。
そのためには、弓の圧力、速度、角度が適切でなければなりません。
つまり、“響き”を学ぶことで、運指も運弓も、自然と洗練されていくのです。
「音程なんて、どうせ完璧にはならない…」という諦めから、
「“響き”が教えてくれる。正解がある!」という確信へ。
この転換が、あなたのヴァイオリン人生を変えます。
ツィンマーマンが10歳で始めたこと
ドイツの正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマン。
彼は、バッハの無伴奏を弾けるようになるために、10歳の頃からイザイの無伴奏を
練習していました。
「バッハよりイザイの方が難しいのでは?」と思われるかもしれません。
バッハの無伴奏では、メロディーとしての音程、重音としての音程、開放弦の固定
された音程――この三つ巴が発生します。これらの音程をどう折り合いをつけるか
それに対して、イザイの無伴奏では完全4度、完全5度、完全8度という、
選択の余地のない確定的な音程が主軸にあります。単に弾き通すのではなく、
一音いちおん確認しながら、こうした音程の確定方法を完璧に習得することで、
それを基盤として、バッハの複雑な音程調整も、安定して確実に行えるように
なるのです。
ツィンマーマンは、この「“響き”による音程習得」の本質を理解していた
のでしょう。
シェリングの名演の秘密
ヘンリク・シェリングによるバッハ無伴奏の録音。
あの歴史的名演が生まれた背景には、“響き”による音程の取り方への深い理解が
ありました。
単に開放弦との共鳴を聴くだけではない、“響き”の中から最も美しい音程を
選び取る技術。それを、シェリングは完璧に体得していました。だからこそ、
バッハの既述のような複雑な音程調整を見事に成し遂げ、あの歴史的名演が
生まれたのです。
「あんな演奏は天才にしかできない」――そう思われるかもしれません。
でも、シェリングが学んだ方法は、実は誰でも学べるものなのです。
「音程なんか論じているのは、初歩の話」
「チューナーを否定するのは時代遅れ」
「YouTubeで伝えられないなんて非科学的」
“響き”による音程の取り方の話をすると、そんなことを言われるかもしれません。
でも、“響き”による音程習得は、「音程だけ」の話ではないのです。
正しい“響き”を引き出すことは、そのまま美しい音色を作り、運弓技術を向上させ
表現力を深化させるのです。
そして、誰もが経験している、実演と録音の違い。コンサートホールで聴いた音と、
録音で聴く音は、明らかに違う。その違いこそが“響き”なのです。
数週間で実感できる変化
何年もかかりません。
経験や年齢を問わず、数週間から1〜2ヶ月で、“響き”を聴き分けられるように
なってきます。
すると、その瞬間から、あなたのヴァイオリン演奏は変わり始めます。
「今日は調子がいい」が、毎日続く。
これは、決して大げさではなく、“響き”に基づくヴァイオリン本来の方法を学べば
誰にでも起きる変化なのです。
あなたが発見できる、知られざる宝
でも、だからこそ。
あなたは今、多くの人が知らない「宝」を発見する入り口に立っているのです。
「まあ、こんなものか」という諦めは、本当に必要なものを知らなかっただけ。
「私には才能がない」という思い込みは、正しい方法に出会っていなかっただけ。
300年の伝統に基づくこの方法を学ぶことで、ヴァイオリンは本来の美しい
“響き”を取り戻します。そして、あなたは真の意味での上達を実感できるように
なります。
大切なことは、実際にその場で“響き”を聴きながら、ヴァイオリン本来の
音程の取り方を身につけていくこと。それは、録音でもオンラインでもなく、
今が、あなたの転換点
数週間後、あなたは必ずこう思うはずです。
「なぜもっと早く始めなかったのだろう」と。
メロンパンの本当の美味しさが、表面だけでは生まれないように。
ヴァイオリンの本当の美しさも、表面的な技術だけでは生まれません。
あなたが今感じている「何かが違う」という違和感。
それは、ヴァイオリンの本質を求める、あなたの声かもしれません。
それなら今こそ、新しい扉を開ける時です。
その先には、すでに美しい音で演奏しているあなたがいるのですから。
東京都狛江市にある美しい音色・正しい音程・伝統の奏法重視の
「イワモト ヴァイオリン教室」
住所(狛江教室):〒201-0003 東京都狛江市和泉本町2-31-4メイプルビル301
営業時間 :10:30~23:30(日・月・水・木・土)
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カテゴリ: 究極のヴァイオリン奏法